クーリングオフできる場合

1. クーリングオフできる場合

消費者の強い味方であるクーリングオフですが、どんな場合でも使えるわけではありません。

クーリングオフができる取引の種類は法律で決められていて、取引の種類ごとにクーリングオフ可能な取引の種類や期間が決められています。

以下に、取引の種類ごとにまとめてみます。

2. 訪問販売のクーリングオフ

訪問販売とは、事業者がピンポーンと自宅にやってきて、商品やサービスを売り、あなたが買う、という取引の方法です。

また、自宅に来る以外にも、次の場合も法律上訪問販売とされています。いずれも「不意打ち性」という共通点があります。つまり「お買い物モードになっていないのに相手のペースで契約してしまった」という感じです。

  • キャッチセールス
    事業者が営業所等以外の場所であなたを呼び止め、営業所等に同行させ、契約を結ばせる販売方法。
  • アポイントメントセールス【販売目的を隠すパターン】
    事業者が電話、郵便、信書便、電報、FAX、Eメール等で、商品等について勧誘する意図をあなたに告げることなく営業所等に呼び出し、契約を結ばせる販売方法。
  • アポイントメントセールス【特別優待パターン】
    電話、郵便、信書便、電報、FAX、Eメール等で、あなただけ特別に有利な条件で商品等の契約を結ぶことができると告げ、営業所等に呼び出し契約させる販売方法。
  • SF商法(催眠商法、撒き餌商法)
    ビラやパンフレットを配ったり、拡声器で家の外から『日用品を無料でお配りします』などと呼びかけ、あなたを会場に誘い込みます。最初は日用品を無料でもらえるのですが、そのうち、『欲しい人は手を上げて!』などと手を上げた人に品物を配ったり、じゃんけんで勝った人に商品を配ったりして競争心をあおり、冷静な判断力を失わせていき、最後に羽毛布団など、高額な商品を販売します。

クーリングオフ期間

契約書を受け取った日を1日目として、契約書を受け取ってから8日間となります。

事業者がクーリングオフについて事実と違うことを告げたり威迫したりすることによって、消費者が間違った認識をしてしまったり困惑してクーリングオフしなかった場合には、8日を過ぎていてもクーリングオフできます。

普通は買わないような異常な量を買ってしまった場合は、契約から1年以内となります。

3. 電話勧誘販売のクーリングオフ

電話勧誘販売とは、事業者があなたに電話をかけてきて商品やサービスを買うよう勧誘し、あなたが電話・郵便・電報・FAX・パソコン・口座振込などによって申し込みをする、という取引の方法です。

また、商品などの勧誘をする意図を告げないであなたに電話をかけさせたり、あなただけ特別に有利な条件で契約できると告げてあなたに電話をかけさせた場合も「電話勧誘」に当てはまります。

訪問販売と同様に、やはり「不意打ち性」があるということがポイントです。

クーリングオフ期間

契約書を受け取った日を1日目として、契約書を受け取ってから8日間となります。

事業者がクーリングオフについて事実と違うことを告げたり威迫したりすることによって、消費者が間違った認識をしてしまったり困惑してクーリングオフしなかった場合には、8日を過ぎていてもクーリングオフできます。

4. エステ・学習塾などのクーリングオフ

エステや学習塾など、ある程度の期間そのサービスを受ける必要があるけれど、サービスを受けたからといってその効果が保証されるわけではないものを「特定継続的役務(とくていけいぞくてきえきむ)」といいます。

具体的には、次の6種類のサービスのことです。

  • エステ
    期間が1か月を超え、総額5万円を超える契約
  • 語学教室
    期間が2か月を超え、総額5万円を超える契約
  • 学習塾
    期間が2か月を超え、総額5万円を超える契約
  • 家庭教師・学習指導
    期間が2か月を超え、総額5万円を超える契約
  • パソコン教室
    期間が2か月を超え、総額5万円を超える契約
  • 結婚相手紹介サービス
    期間が2か月を超え、総額5万円を超える契約

訪問販売や電話勧誘販売とは違って、店舗で契約した場合でもクーリングオフできます。

クーリングオフ期間

契約書を受け取った日を1日目として、契約書を受け取ってから8日間となります。

5. マルチ商法のクーリングオフ

法律では連鎖販売取引と言われますが、いわゆるマルチ商法のことです。

分かりやすく言うと、

  • 組織に入るには何らかのお金を払わなければいけないけど
  • 組織に入って人に商品を売ったり、誰かを組織に入会させると
  • あなたに報奨金を払いますよ

という契約です。

報奨金とは、あなたが勧誘した人が組織に加入する時に支払った金銭や、下位の会員が支払った金銭から、あなたに配分される報酬が特定利益です。

具体的には・・・

  • 新規加盟者や他の加盟者が支払う取引料(入会金、権利金など)から、あなたに配分される利益
  • 新規加盟者や他の加盟者への商品販売代金や役務提供料金から、あなたに配分される利益
  • 新規加盟者や他の加盟者が支払う取引料や代金の中からあなたに配分される利益で、組織の本部などから支払われるもの

組織に入るときに払わなければならないお金とは、商品購入代金・サービスの代金、取引料の提供などのことで、組織に加入する時だけでなく、組織内でランクアップの際に支払わなければならない負担のことです。

具体的には・・・

  • 組織への入会金
  • 商品の購入代金
  • 研修費
  • 保証金など

クーリングオフ期間

契約書を受け取った日を1日目として、契約書を受け取ってから20日間となります。

マルチ商法の本部が事実と違うことを言ったり威迫したりしたことで、あなたが間違った認識をしてしまったり困ったりしてクーリングオフしなかった場合は、20日を過ぎてもクーリングオフできます。

6. 内職・モニター商法などのクーリングオフ

法律では業務提供誘引販売取引と呼ばれますが、いわゆる内職商法やマルチ商法のことです。

分かりやすく言うと、

  • あなたに仕事を紹介してあげますよ
  • でも、仕事を紹介するにあたって必要になるので、こちらが指定する商品・サービスを買ってもらいますよ

という契約です。

取引の時や取引条件変更の時に買わされるものとして次の商品・サービスなどが挙げられます。

  • 商品購入代金
  • 役務の対価
  • 取引料
  • 登録料
  • 保証金など

クーリングオフ期間

契約書を受け取った日を1日目として、契約書を受け取ってから20日間となります。

内職商法の本部が事実と違うことを言ったり威迫したりしたことで、あなたが間違った認識をしてしまったり困ったりしてクーリングオフしなかった場合は、20日を過ぎてもクーリングオフできます。

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